便秘にはバナナが良いとよく聞きますが、薬膳ではバナナは冷え性の方の便秘には不向きとされています。なぜかというと薬膳ではバナナは体を冷やす食材とされているため、腸の血の巡りが悪くなっている冷え性の方の便秘には悪循環になると考えられています。では、バナナはどんな体質の方に良いのか、また冷え性の方にはどんな食材が良いのか見ていきましょう!
便秘解消に役立つ食材の選び方
下記におすすめの食材を寒・温・平で色分けしてご紹介しています!
ご自身のタイプに合わせて、積極的に食べて下さい!
■冷え性さんで胃腸が弱く、下痢をしやすいタイプ
腸が冷えて大腸の働きが低下していると考えられるため温熱性の食材を多く摂るとよいでしょう。
■暑がりさんで食欲が旺盛、コロコロ便になりがちタイプ
熱で水分がとんで便が硬くなっていると考えられますので、寒涼性の食材を多く摂るとよいでしょう。バナナはこちらのタイプの方にピッタリ!
■どちらのタイプの方も、
平性の食材は、日頃から積極的に摂るとよいでしょう。
食物繊維が豊富な食材
海藻類、きのこ類、野菜類、豆類、ごぼう、たけのこ、大麦、穀類、果物
便を作る材料となるので、毎日積極的に食べたい食材。
腸内の不要物を絡め取って排出する役割もあります。
善玉菌を増やす食材
納豆、味噌、キムチ、無糖ヨーグルト、チーズなどの発酵食品
腸内環境を整えると善玉菌が増え、腸内活動が活発になることでよい便が育ちます。
とは言っても納豆やキムチなどの加工食品には、添加物が多く含まれているものがありますので注意が必要です。
全てを避けるのは不可能ですが、長期保存を可能にする保存料の作用が、腸内に必要な細菌をも死滅させてしまっているのではといわれていますので、摂取量にご注意下さい。
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腸内を潤す食材
山芋、里芋、白菜、百合根、オクラ、豆腐、白ゴマ、松の実、アーモンド、落花生、蜂蜜、甜杏仁、バナナ、いちじく、柿、干し柿、オリーブオイル
これらの食材は、腸内を潤して排便を促します。
老化や栄養不足、何らかの原因で胃腸に熱をもち便の水分が飛んでしまうことなどで、便が硬くなって出にくくなってしまっているときに役立ちます。
薬膳では「大腸」は「肺」と表裏の関係にあり、どちらかの調子が悪いと互いに影響し合うといわれています。
ですのでここで紹介する食材には「肺」を潤す食材も含まれます。
ビタミンB群を多く含む食材
レバー、うなぎ、納豆、ししゃも、青魚、まぐろ、カツオ、たらこ、豆類、玄米、胚芽米、卵、牛乳、チーズ、落花生、アーモンド
便秘の時は善玉菌が少なくなっているので、脂肪が蓄積されやすい状態にあります。
善玉菌は、ダイエットに欠かせない脂質と糖質の代謝に必要なビタミンB群も作っています。
とくに甘いもの、脂っこいものをたくさん食べる方は、ビタミンB群もたくさん消費してしまうので、便秘の時は不足しないように注意しましょう。
運動と睡眠も大事!
便を押し出す力は年齢とともに落ちてしまうので、日頃から気功やヨガなど軽い運動をするのがおすすめ。
そして便は寝ている間に作られるというので、しっかりと睡眠をとり、寝る3時間前には食事を終わらせ、消化活動などで内臓に余計な負担をかけないようにすることも大切です。