えんどうレシピ一覧
えんどうの効能(薬膳)
【五味】甘味
【五性】平性
【帰経】脾胃
【効能】補中・補気・利水・通乳
【適応】尿少・疲労
【作用】母乳不足(出典元:日本中医食養学会、薬膳ハンドブック 現代の食卓に生かす「食物性味表」/ 監修.国立北京中医薬大学日本校)
えんどうは収穫時期によって呼ばれ方変わり、若いうちは「サヤエンドウ(絹さや)」、成熟してから柔らかい豆の頃が「グリーンピース」、成熟した豆を乾燥させたものが「えんどう」、新芽が「豆苗」です。
サヤが肉厚でサヤと豆の両方を食べることのできる「スナップエンドウ」もえんどうの一種です。
薬膳では豆類には、胃腸の機能を高め、体の余分な水分を取り除く作用があるとされ、むくみや湿度からくる胃の不調、鼻水がダラダラ流れるタイプの花粉症などに有効な食材です。
性質は体を温めも冷やしもしない平性ですが、体にこもった余分な熱を取り除き解毒する作用があるとされ、皮膚の炎症や湿疹などを収めるといわれています。
栄養面では、野菜には少ないたんぱく質や糖質を多く含み、ビタミン、ミネラルもバランスよく含む栄養価の高い食材です。
また腸のぜん動運動を促進する不溶性食物を多く含むので、便秘の改善にも有効です。
ただし食べ過ぎると豆類は消化しにくいため、ガスが溜まってお腹が張りやすくなるのでご注意下さい。
サヤごと食べられる「サヤエンドウ」は、野菜でありながら豆に含まれるたんぱく質やアミノ酸も一緒に摂れる嬉しい食材です。
驚くことにビタミンⅭがイチゴと同じくらい含まれ、抗酸化作用や免疫力アップに役立ちます。
さらに抗酸化作用が高く、目や皮膚の粘膜を保護し、夜盲症の予防に働くβ-カロテンを多く含み、「豆苗」にはサヤエンドウの7倍以上含まれるとか。
ビタミンⅭやビタミンKの含有量もほうれん草や小松菜を上回るレベルとのこと。