大根レシピ一覧








大根の効能(薬膳)
【五味】辛甘味
【五性】涼性
【帰経】肺胃
【効能】消食・化痰・寛中・降気
【適応】嘔吐・鼻血・消化不良・痰の多い咳・口渇(出典元:日本中医食養学会、薬膳ハンドブック 現代の食卓に生かす「食物性味表」/ 監修.国立北京中医薬大学日本校)
大根の種は、萊菔子(らいふくし)という消化を促進する漢方薬で、食べ過ぎによる胃の膨満感や痰の排出に使われています。
薬膳でも大根には、気の流れをよくして消化を促す作用があるとされ、消化不良や胃もたれ、おなかの張りなどによい食材とされています。
特に麺類の食べ過ぎに効果があるといわれていますが、ストレスによってできた気滞による胃やおなかの張りにも効果があるとか。
また昔から大根には、のどの不調や咳を鎮める作用があるとされ、小さく切った大根を蜂蜜に漬け込み、出てきたエキスをお湯で割って飲むという民間療法があります。
蜂蜜には肺を潤し咳を鎮める作用があるので、効果が高まる組み合わせです。
栄養面では「自然の消化剤」といわれるほど様々な消化酵素を含み、糖質を分解するアミラーゼ(ジアスターゼ)、たんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂質を分解するリパーゼなどが消化を促進します。
またオキシダーゼや辛味成分のアリルイソチオシアネートには、体内の解毒作用を強めてがんを予防する効果があるとされています。
このオキシダーゼに、焼き魚の焦げに含まれる発がん物質を解毒する働きがあるといわれていますよ。
和食の定番、焼き魚に大根おろしは、理にかなった組み合わせなんですね~。
しかも大根に含まれるビタミンⅭが、魚に含まれる鉄分の吸収率をも高めてくれますよ。
薬膳では胃腸の健康が美容と深く関係するといわれています。
74歳まで美しかったといわれる中国の女帝西太后も大根を食べていたことが記される書物が残っているそうです。