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セロリレシピ

セロリとトマトの卵とじスープ
セロリとにんじんのピクルス
蒸し鶏とセロリのバターソース

セロリの効能(薬膳)

【五味】甘苦味
【五性】涼性
【帰経】肝肺膀胱
【効能】平肝・清熱・利湿・治淋・活血
【適応】高血圧・充血・痙攣・瘀血
【作用】精神安定

※セダノライド、テルペンは香成分
※アピインはセロリの独特の香り成分。食欲不振や頭痛などに効果がある。
※セネリンは、香り成分の一種。精神不安定、食欲不振、頭痛に効果がある。

出典元:日本中医食養学会、薬膳ハンドブック 現代の食卓に生かす「食物性味表」/ 監修.国立北京中医薬大学日本校)

セロリには、イライラや怒りなどで体の上部に上がった熱をおろして、気持ちを落ち着かせる作用があるといいます。

肝の働きをよくし、滞った気を流して血流をよくするため、精神不安定や頭痛、生理不順、疲れ目などの改善に有効とされています。

また体の余分な水分をとり除いて水分代謝を促す作用があり、尿トラブルやむくみの改善にも役立ちます。

栄養面では、高血圧の予防・改善に役立つカリウムが多く含まれますが、それほど栄養価の高い野菜ではなく、それ以上に、あの独特の香り成分に効用をもつ香辛野菜とされています。

有効成分は、フラボノイドなどの機能性成分とされるアピインやセネリン、ピラジンなど。

アピインやセネリンは、神経系統に働いてイライラを鎮めたり、けいれんを抑える働きや、不眠や頭痛の解消などに有効な成分。

ピラジンには、血液をサラサラにし、血行促進や動脈硬化を予防する働きがあります。

また、あのさわやかな香りには胃液の分泌を促し、食欲を高める効果も。

いずれも茎より葉に多く有効成分が含まれているため、葉も一緒に食べるとよいでしょう。

血圧降下作用を期待するなら、カリウムは水溶性なので生かスープで汁ごと頂く調理がおすすめです。

ただし、乾燥したセロリにはこの作用はないというので、買ってきたら、葉と茎は切り離し、葉に水分が吸い取られないように保存して早めに使うか、冷凍保存するとよいでしょう。

冷凍保存した葉は、叩いて簡単に細かく砕けるので使いやすくておすすめ。